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inter ice age 4

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macaroom - inter ice age 4
inter ice age 4 前作『swimming classroom』より4年ぶり、通算4枚目のフルアルバムとなる。
世界的に評価の高い小説家、安部公房の『第四間氷期』から着想を得て制作された。同作品の英題を冠した「inter ice age 4」をはじめとして、少年ジャンプ+で発表され話題を呼んだタイザン5の漫画『タコピーの原罪』をモチーフとした「mugen」、サン=テグジュペリの同名小説より「yakan-hikou」、ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』をモチーフとした「flow data」など様々な文学、漫画、映画作品からの引喩が散りばめられている。
ボーカルemaruによる柔らかい歌声、アサヒによるエレクトロニカとポップの中間的なプログラミングはより洗練されており、東京藝術大学でライヴ・エレクトロニクスの授業を担当する秋山ボブ大知による、生化学や複雑系のアルゴリズムを用いた実験的エレクトロニクスは今作でも大胆に導入されている。

1 flow data/ 2 mugen / 3 hongkong / 4 kisya / 5 inter ice age 4 / 6 ushiro / 7 mother / 8 yakan-hikou / 9 nemurini / 10 calling
発売日: 2022年6月25日(土)
品番:ASHI-0010
レーベル : Kiishi Bros. Entertainment

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Comments

推薦コメント

梅津 和時(sax,cl奏者)

声が、音が、丸まった私の背中を優しく包んでくれる。
この温もりの中から、もう外に出たくなくなるのが怖い。

川島 素晴(作曲家)

彼らとは、ジョン・ケージのイベントを一緒に行ったり、アサヒが執筆した現代音楽の本の監修をしたりと、私の本分である現代音楽の領域で色々と関わってきた。
実際、彼らの音楽に観察できる様々な要素・・・拍子感や調性感の曖昧化、発話(呟き含む)と歌唱の境界域、エレクトロニカ、MAXの援用、なぜか演武が登場するライヴ・・・といったことは、現代音楽の文脈で語ることができるものが多々ある。
文学への(マニアックな)オマージュを多分に含むリリックは、アサヒ自身が自負するように、日本語歌唱に於ける旋律構造とシラブルの関係を巧妙且つ入念に操る。
こうして、アサヒが興味を持つ様々なことが全て詰め込まれつつ、それが破綻せず、全て一つの世界観にまとまる奇跡は、それを歌う/語る/呟く/囁くエマルが、そうしたギミックを感覚的に捉え、この音楽におけるこうした一見雑多な仕掛けの全てを、感性の領域に飛翔させていることによるのだろう。
アサヒの脳内に拡がる摩訶不思議なものたちが集められた部屋に案内されるような、そんな感覚。
それが摩訶部屋(macaroom)の魅力なのだろう。

Sarah Angel (Artist / Model)

Macaroom are brilliantly creative, ethereal, and exciting. They are the future, past and present wrapped in one.

Collaborating with was a dreamy process, I was in awe with the level of skill involved in finalising 'Oo la la' and I know a lot of work must have gone in to this next project for them!

関島 岳郎(音楽家)

夜中に目が覚めた。
部屋の押入れの中が騒がしい。
襖を開けると雲の彼方で祭りが行われている。
雲は葛と蜜。
小人達の鳴らす発信機。
女神の口上は異国の日本語。
僕はただただ意識と無意識の間を漂っていた。

多田 葉子(サックス、クラリネット奏者)

重力の枷から放たれて喜び踊る、音の子どもたち。
それを単純に眺めているのも楽しいのだけれど、
四方八方、意外なとこからもくすぐられて
なんだか深夜ひとり、ほくそ笑んでしまうのです。
よいな、macaroom。

中川 樹海 (三線弾き)

エマルさんの声が心地よく思わず一緒に口ずさんでしまいます。そのうちに言葉が入ってきてなんだか切なくなる。急に悲しい言葉が出てくる。知らぬ間に想像した登場人物の悲しみや怒りにいつの間にか自分を重ね、音にどっぷり浸かってまた一緒に歌ってみる。 諦めてるのかな?戦ってるのかな?わからないけどなんだか楽しくなってきたぞ。どうしてだろう。

藤倉 大 (作曲家)

聞いています、心地良いです!

Post Coal Prom Queen

Inter Ice Age 4 is beautifully delicate, fascinatingly glitchy, and packed full of the catchy melodies. Macaroom are so good at writing. Every arrangement is immaculately produced and Emaru's vocals have never sounded better. It's some of their best work - a band in their prime.

山下 澄人(小説家)

電子の音が聞こえて、だけどすぐに薄い紙が震えるようなemaruの声が聞こえてきて、それはわたしは人間の声だとわかるからじっと聞いて。わたしは人間だから人間の声が好きだ。人間のことがときに大嫌いになるのに人間の声が好きだ。アサヒはそのことをわかっている。わたしたちは電子の森で、安部公房が『第四間氷期 Inter Ice Age 4』に書いた水棲人間のようにゆらゆらと漂うが、それでも聞こえてくる人間の声で水棲人間は、「そうだわたしは人間なのだ」と、思い出す

りしゅう(赤犬)

2人だった頃のmacaroomに初めて会った時の印象は「世の中を舐めた若者」と「足下のふらついた頼りない娘さん」だった。それで良い。それが良い。もっとやれ!と思った。
もっとやったな。
出会いと研鑽を経て大きく進化した今作。
詩情に富んだエレクトロニクスと機械的な歌声はあの時以上におじんを突き放しドギマギさせる。

Music Video

macaroom - mugen (Music Video)
macaroom - mugen (Music Video)
Directed by Minami Kiishi
Edited by Asahi